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一泊例会集合写真
 平成28年一泊例会  久留米から八女をめぐる旅
・日時 平成28年10月15日(土)〜16日(日)
・参加者 18名
(うち障がい者6名、子ども0名)
・天候 (1日目)晴れときどき曇り (2日目)曇りときどき晴れ
・行程 〔1日目〕  田丸さん宅 8:30→久留米IC
→高良大社参拝 10:20→高良山登山 10:40〜11:40
→グライダー山(昼食) 12:20〜13:10→発心山 13:20
→納又滝 14:00〜14:40→鷹取山 15:00〜15:25
→広内・上原の石積みの棚田 16:00〜16:15
→池の山荘(泊)16:30

〔2日目〕  朝食→宿舎出発 8:00
→大円寺・星野村歴史資料館 8:20〜8:35
→寄口橋(二連の石橋) 8:50〜9:10
→霊巌寺 9:45〜10:10
→お茶の里記念館(こんにゃく作り体験) 10:15〜11:40
→黒木のたかっぽ(昼食) 12:00〜13:00
→八女手すき和紙資料館(手すき和紙体験) 13:30〜15:00
→八女IC→直方・田丸さん宅帰着 16:30
〔1日目〕
久留米から耳納スカイライン沿いの山頂などをめぐり、星野村にいたる旅


事前の天気予報どおり、楽しみの一泊旅行初日は秋らしい好天に恵まれました。集合場所の田丸さん宅には、三々五々、仲間たちがやってきます。元気なあいさつの声が 飛び交います。その中には、ご主人の体調が心配で不参加予定だった那須さんの声も。なんでも調子が回復してきたご主人が「オレは大丈夫。行って来い」といって くれたとか。よかったですね。かくするうちにみんなが集まり、旅の出発です。
すぐにイオンで昼食を受け取り、マイクロバスは一路、久留米へ。すぐに缶ビールを あけるプシュッという音が聞こえてきます。飲みかつしゃべる旅は楽しい。トイレ休憩も適当に入れますから、存分に騒いでくださーい!

走ること約1時間。車は久留米ICを降りて最初の目的地、高良大社に近づいて来ました。そのすぐ手前に天然記念物のモウソウキンメイチクの竹林があります。普通の 竹の幹は緑色ですが、この竹は一節の円周の間に緑色と黄色の縦じまがあり、隣の節ではその色が逆になっています。こんなめずらしい竹を、車を停めて、しばし車窓から 見ていきましょう。

高良大社は皇室とのご縁も深い、近隣随一の由緒ある神社です。本来のお参りの順路は、大鳥居から131段あるという石段を登るんでしょうが、ヒザに悩みを抱える人には 難物。車をちょっと先に停めて、歩いて本殿へ。その本殿は平成の大修理とかで、全体が幕で覆われ気品ある姿が眺められなかったのが残念。でもこんな姿の高良大社が 見られたのもひとつの思い出になりますね。これってちょっと負け惜しみ?でも見かけに関係なくご利益は確かでしょう。皆さんはなにをお願いしましたか?

やまぼうしの会はやっぱり山に登らないと。ということで、ちょっと先のつつじ公園から高良山山頂ををめざしました。このルートはいきなりやや急な坂を下ります。 浮き石もときどきあって、「おっと、どっこい」なんてこともあったようです。下りきったところにあったのが奥の院。こんこんと流れる霊水をちょっと頂き、お参りも して、山登りの再開です。ちょっと進むと、山頂まで続く一気の上りが待っていました。勾配が急なのに加え、階段の段差も大きい。ときどき休んだり、水を飲んだり みんなフーフーいいながら、山頂に到着しました。標高の割にはキツイ山でしたね。でも、計画よりちょっと早い山頂到着でしたよ。
山頂からの見晴らしは残念ながらありません。集合写真におさまった後は、すぐに下山を開始しました。お腹もすいてきましたね。昼食ポイントへ急ぎましょう。 これからは後当分、耳納スカイラインを走る旅となります。

次にめざすところは、グライダー山。この特異な名前は、昭和16年にこの山から飛び立ったグライダーが、13時間41分という、当時の日本記録を打ち立てたことに 由来します。こんな長時間となると、体力的な問題や人間の生理現象の問題もあります。車の中では「ハングライダーでの飛行」と説明しましたが、ちょっとおかしいかなと 思って、もう一度よく調べてみました。すると、エンジンなしの飛行機、すなわちグライダーが正しいようです。訂正します。

さて登山口から山頂までは10分たらず。最後の急登をクリアして、山頂に立ったとたん、みんなの口からは一様に「わぁっ、すごい!」、こんなことばが飛び出して きました。山頂はなだらかな草原。そしてなにより視界をさえぎるものが何ひとつない、360度の絶景。眼下には草野や田主丸の街並み。その中をゆうゆうと流れる 大河、筑後川。こんな感じの風景をながめるのは、どなたも生まれて初めてだったのでは。こんな中でいただいた弁当はいつも以上においしかったですね。大切に抱えて きた缶ビールも、もちろん、はらわたにしみわたりました。

これとまったく逆だったのが、すぐ近くの発心山でした。山頂一帯は秀吉の時代に山城があったそうで、その面影が感じられると期待していました。ところがどっこい、 秋の風情もあらばこそのススキの大群落。山頂のごくわずかのスペースと通路だけススキが刈られていましたが、城跡らしさを感じることはとうていできませんでした。 トホホホ。これから後に行く、同じく山城跡の鷹取山が心配・・・・・。

気を取り直して次の目的地へ。耳納スカイラインをちょっと外れ、納又滝に寄り道していきましょう。耳にやさしく響く水音、肌を潤し、心を洗い清めてくれるように 漂うマイナスイオン。少々、時期外れですが、納又滝そのものも癒しのスポットです。一方で、北部九州が南北朝戦争の舞台となった際、南軍を指揮した憶良親王が 戦に敗れ、この地で静養したと伝わっています。親王の死後、地元民がその遺徳をしのび滝のそばに不動明王を祀ったところ、参った多くの人が良縁に恵まれたことから、 縁結びのスポットとして知られています。やまぼうしの会にも、よき伴侶を求めている人がいましたね。さっそく本人ともども、お不動さんにお願いしてきました。 はたしてその霊験やいかに。

納又滝を後にして、耳納スカイラインの終点、鷹取山に向かいましょう。前述のとおり、こちらも山城の跡です。幸いにして発心山と異なり雑草の繁茂は ありませんでした。車を路側に止め、山道を登ることたった5分。着いた山頂部が城跡でした。山頂からのながめもまずまず。涼やかな秋の風に吹かれながら、戦国時代に 想いをはせましたか、皆さん。

耳納スカイラインの旅もここで終わり。今宵の宿に車を走らせます。その途中ちょっと車を止め、広内・上原の棚田を遠望していきましょう。標高差230m、137段も ある棚田です。これを見ながらしみじみ思うこと。機械も入らずこの標高、この棚田で稲を育て、守り、収穫することの苦しさを。これがゆえか、遠目に見るかぎり、 今年稲が収穫されたのは、ほんの何枚かの棚田のように見えました。これも時代の流れですかねえ。さあ、後は池の山荘へ一直線です。

ああ、腹へったあ。18時、お楽しみの夕食、というか、カラオケつきの宴会の始まりです。まずは型どおり、会長のあいさつ、そして乾杯から。みんなは料理に箸を 伸ばします。おいしそうな顔が笑っています。黙々と食べる静かな食事風景がしばし続きました。胃袋も落ち着いたところで、「玉置宏」から代わって、今年は 「福山雅治」の司会でカラオケ大会の始まりです。なんで「福山雅治」なのかは、よくわかりませんが。

今年もこれからがすごかったねえ。楽しかったねえ。さっそく自慢の喉を披露する人、己が名調子に自己陶酔の世界に没入する人。ほんのわずかですが、歌いながら即興で メロディを自分流にアレンジする芸達者(?)もいたようです。かくして、歌うほどに飲むほどに座は盛り上がり、相手を探してダンスを楽しむ人たちも・・・。時を 忘れて騒いでいるうちに、時計の針は9時に近づきました。星野村での宴らしく、坂本九ちゃんの「見上げてごらん夜の星を」を皆で歌い、前会長の井上さんのバンザイの 音頭で宴はお開きとなりました。さあ、これから別室で二次会です。こちらも大勢の人が集まって、大いに気炎が上がりました。いったい何時に布団にもぐりこんだのか、 全然覚えておりません、ハイ。
〔2日目〕
八女地方の歴史の一端にふれる旅


二日目の朝は静かに明けました。さっそく朝風呂を楽しんだ方もいたようですが、まずは腹ごしらえから。前日から心配していたのは、空模様。空はどんより曇っているが 雨らしい雨は降っていません。マイクロバスに乗るころには、霧が漂っているようにも感じましたが。早朝8時、宿を出発しました。みなさん、体調は いかがですか?

さっそく向かったのはすぐ近くの大円寺。この寺は、前日訪れた納又滝に足跡が残る憶良親王が、その人生の最後の日々を送ったところです。お目当ては、寺に併設された 星野村資料館です。特別に早朝に開館していただきました。みなさん、いろんな遺物や南北朝の戦いの跡を興味深そうに見つめていましたね。それにしても、今はひなびて その片鱗すら感じられないけれど、700年くらい前には奥八女一帯が、天下を二分する戦いの舞台になっていたとは。人の世の有為転変を感じます。われわれが今住む 筑豊地方の700年後はどうなっているんでしょう。

八女地方は石橋の多いところでも知られています。それぞれの石橋に石工たちの苦闘の歴史が浸み込んでいますが、そのひとつ、上陽町の寄口橋をながめていきましょう。 河原に下りて二連の橋をバックに記念写真におさまる。そばを流れる川は底がくっきり見えるほど水がきれい。みんなから感嘆の声が聞こえます。その流れに遊ぶたくさんの 大きな鮎。この豊かな自然、大切にしたいものです。おっと、この周辺は禁漁区です。友釣りや投網で一網打尽なんて、不埒な考えを起こしたらいけませんよ。

八女は全国有数の茶どころでもあります。その八女茶の歴史は、約600年前の室町時代、中国(当時の明)に渡った周瑞禅師が現在の黒木町に霊巌寺を建立し、村人たちに 茶の製法を教えたことに始まります。その霊巌寺を訪ねてみましょう。参道わきではたくさんの小さなお地蔵様が迎えてくれました。本殿前には茶の始祖、周瑞禅師の 銅像が鎮座しています。小高い本堂前から、しばし眼下の茶畑を見渡し、八女茶の歴史の流れを思うひととき。振り返れば、境内でもある裏山には多くの奇岩が散在して います。秋を迎えた今、その奇岩の表面には雑草が生え、輪郭がぼやけたのが残念。春に見たときはリアルな「お姿」だったのになあ。

では現実の茶の世界に戻りましょう。この寺のお隣に、お茶の里記念館があります。地元産のお茶や農産加工品のお買い物スポットでもありますが、主な目的は八女らしい 「体験」です。茶つみや茶もみの体験ができればベストだったんですが、今の時期はシーズンオフ。やむなく地元の農産品のひとつ、こんにゃく作りの体験をすることに しました。茹でたこんにゃく芋を凝固材とともにミキサーにかけ、すこし固まってきたところで、お椀にすくいとって手で丸める。文章にすれば簡単だが、これがなかなか 最初はむつかしい。固まっているといってもフニャフニャ。手のひらがしっかり濡れていないと粘りつく。表面をやさしくなでる感じで、ツヤツヤしてきたら、 煮えたぎる釜に放り込む。しっかり茹で上げれば完成です。みなさんなんとかコツをつかんだようですね。できあがったこんにゃくは、おみやげとして持ち帰って いただきました。こんにゃくを茹でる空き時間には、館長さんのお茶の入れ方の講義に聞き入っていました。

こんにゃくのおみやげを手にしたころ、ちょうどお昼が近づいてきました。今日の昼ごはんは、「黒木のたかっぽ」というお店で「たかっぽ御膳」をいただきます。しいたけ、 にんじん、たけのこ、ごぼう等のお煮しめ、さしみこんにゃく、だご汁。ごはんはにぎりめしです。竹で出来た皿やお椀で出てきました。デザートは甘いおはぎ。菜食主義者の食事の ようですが、たまにはこんな食事もいいでしょう。身体からアクが抜けたような気分かな。若者にはちょっと物足りなかったでしょうが。

400年の歴史を持つ久留米の手すき和紙は、県の特産工芸品に指定されています。ということで、今回の旅行の締めとして、手すき和紙を体験することにしました。 うちわかハガキを指導員の教えを受けながら作ります。ずっとみなさんの作業ぶりを見ていましたが、初めてにしては板についていましたよ。最後に、すきあがった ものの上に葉っぱや花などの押し花を置いて、世界に二つとないうちわやハガキの完成です。押し花を散らすところでは、それぞれの個性や思い入れが出ていました。 デザインに凝りに凝る人、あっさりと単純に仕上げる人、ひしめきあうくらい押し花を散らす人などなど、さまざまでした。

それぞれの製品が乾くのを待つ間に、お隣の久留米伝統工芸館を見学したり、観光物産館でおみやげのしめくくりをしたりと、思い思いのひとときを過ごしました。 今年の旅は決して旅行会社のツアープランにはのらないような、ある意味、地味な内容だったと思いますが、みなさんの感想はいかがですか。なにはともあれ、二日間、天気に 恵まれ、みんなで楽しく過ごせたことをともに喜び合いたいと思います。

二日間、安全運転であちらこちらとつれて行ってくださった花田さん。大変ありがとうございました。また来年もよろしく!また旅行中、ふつつかな「添乗員」に終始、 協力していただきありがとうございました。

長い旅行記になってしまいましたが、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
高良大社でどんなお願いをしましたか 高良山登山はいきなりの下りから 奥の院、なにをお願いしたかヒミツ
一気の急な上りはこたえました 上りを乗り切ってホッとひといき 長い下りの階段も待っていました
度肝を抜く風景、グライダー山山頂 秋風に絶景。ひときわおいしい弁当 発心山頂はススキの原に埋もれて
せせらぎの音に迎えられて納又滝へ 美女二人を伴い、不動明王にお願いを 鷹取山山頂に古の山城の面影を探す
遠く棚田を眺め米作りの苦労を思う 今は僅かの田しか収穫していないよう 腹が減っては戦はできぬ、まず食い気
そのお酒、おいしそうですねえ みんなが聞きほれる熱唱でした 歌がうまけりゃダンスも気分よく
美女を横に、この若者前がアブナイ 手拍子に乗ってしんちゃんが歌います 司会者がオオトリ歌手に早代わり
盛大な万歳三唱で宴もお開きです 二次会でもたくさん飲みましたね 奥八女の激動の昔に想いを馳せる
わあ!おいしそうな鮎が泳いでる!! 八女茶発祥の由緒あるお寺にお参り 見よう見まねのこんにゃく玉作り
かっこうだけはサマになってきました 撫でるようにやさしく、やさしーく お茶の入れ方も教えていただきました
田舎料理がご馳走の時代なんですね 慣れぬ手つきでうちわ作りに没頭中 手取り足取り教えてもらい、大満足
グライダー山、筑後平野をバックに              発心山、目の前には壁のようなススキの林
心癒される納又滝の水音              マイナスイオンで身体もリフレッシュ
広々ときれいな鷹取山山頂で              寄口橋の下の清流のそばで
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