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一泊例会集合写真
 令和元年一泊例会 初夏の九重を楽しむ旅
・日時 令和元年 5月25日(土)〜26日(日)
・参加者 15名
(うち障がい者4名、子ども0名)
・天候 (1日目)晴れ (2日目)晴れ
・行程 〔1日目〕
田丸さん宅 8:00 → 八幡IC(九州自動車道・大分自動車道経由)
→ 九重IC → 一目山登山口 → 登山開始 11:25
→ 一目山山頂・昼食(12:15〜12:55)
→ 八丁原地熱発電所見学(13:50〜15:00)
→ 小松地獄(〜15:45)→ 久住高原荘(泊)16:30

〔2日目〕
朝食 → 宿舎出発 8:30 → タデ原湿原(9:05〜9:50)
  → 九重やまなみ牧場(10:00〜10:55)
→ くじゅう野の花の郷・昼食(11:05〜12:15)
→ 九重“夢”大吊橋(12:20〜13:20) → 九重IC 13:50
→ 八幡IC 16:10 → 直方・田丸さん宅帰着16:15
〔1日目〕
直方を出発し、一目山を目ざす

毎月の例会を含め、天気の心配をまったくせずに、一泊例会当日を迎えたのは初めてのような気がします。すばらしい晴天の中、集合場所の田丸さん宅には、7時を過ぎると 仲間たちが三々五々、集まって来ました。二日間の楽しい旅を期待する最高の笑顔とともに。かくして定刻の8時、旅のスタートです。腹が減っては戦はできぬ。まずは イオンで昼食の弁当を受け取り、一路、九重へ向かいます。マイクロバスを運転して下さるのは会長の古野さん、二日間、よろしくお願いします。

車が九州道に入ると、まずは定例どおり、顔合わせを兼ねたみんなのおもしろい自己紹介と旅の工程説明へと移ります。これをすませるとすぐに車内は宴会ムードになる ところですが、今年はちょっと静かでしたね。いつもはその中心にいる、会長はハンドルを握ってその輪に入れず、副会長は腰痛で無念の不参加。それでも控えめですが、 プシュッという音が聞こえてきました。でも今年はこれくらいでちょうどいいかもしれません。なにしろ3時間後には、標高1300メートル近い山に登るですからね。

トイレ休憩をはさみながら、車は九州道を快調に走り九重ICへ。このICを出れば、九重の雄大な景色を車窓から眺めながら、一目山の登山口を目ざします。筋湯の温泉街を 抜け少し走ると、予定より30分早い一目山登山口への到着です。登山支度を整え、山頂を目指し出発。登山口近くで、わらびを発見し、女性陣の頭に「わらび採り」と いう新たな目標ががっちりとセットされます。

一目山は樹木がほとんど生えていない草原の山です。登山口から山頂を眺めると、山頂へ続く道がほぼ一直線に延びています。九十九折などありませんから、その分、勾配も 急です。それも疲れてくる山頂に近づくほど急になって。おまけに日差しも強く暑い。こたえましたね。ときどき休憩を入れながら、ゆっくり登りました。救いは あちらこちらに咲いていたハルリンドウの可憐な美しさと、さえぎるもののない眺めの雄大さでした。

登山道は50cmに満たないくらい狭く、また周りよりくぼんでいて、まるで溝の中を登るような感じもしました。視覚障害者の方たちにとっては、きびしい山道だったと 思います。山頂のすぐ下はゴロ石の道が待ち構えていましたし。そんなこんなで苦労もしましたが、約50分で、みんな無事に山頂に立つことができました。山頂標識に 感慨深げに触っている人もいましたね。

久住連山をバックに集合写真におさまったあと、さっそくお楽しみの昼食。大自然のふところに抱かれての食事は、いつもながらおいしいです。食後ものんびりと、 おしゃべりを楽しみました。ゆっくり休んだところで下山開始です。

下山は別ルートです。もちろん急な下りですが、道幅が広く、それほど苦労することもなく車道まで下りてきました。左に行けば涌蓋山ですが、われわれは右に曲がって 駐車場に向かって歩きます。となると、登山口が近づくほどに「わらび採り」の目標が現実のものとなります。車道から横の草原に入り込み、鵜の目鷹の目で、わらびを 探しました。さすがに少し時期外れだったようですが、それなりの収穫がありました。旅の終わりに女性陣に分配されたようです。

駐車場で街歩きの姿に戻ってから、次の目的地、九州電力八丁原地熱発電所に向かいます。
長いバス旅で固まった身体をほぐして 急坂の狭い道は歩きにくくきつかった あちこちに咲いていたハルリンドウ
山頂はまだ先、暑いしちょっと休憩 山頂下にゴロ石の道がありました 山頂標識に触れ喜びをかみしめる
絶景を眺めながらおいしい昼食 一本の缶ビールを回し飲みしました 下山は道も広いしスイスイ下りました
地球の息吹を感じる八丁原地熱発電所から小松地獄へ

八丁原地熱発電所に着くと、展示館でまず、九重町の自然と、地熱発電のしくみを説明したビデオを観覧しました。といいたいところですが、腹は満腹だし山登りの疲れも あって瞼が重い。居眠りをせずに、最初から最後までビデオを見た人は何人いたことやら。上映が終わり照明がつくと、みんな目がぱっちり開いていましたから、展示館の 方は気づかなかったでしょう。

続いて工場見学です。まず屋外を歩き、地中深くから取り出した蒸気混じりの熱水から蒸気を分離し、タービンを回した蒸気を冷やして水に戻す、一連の設備の説明を 受けました。発電をする工場内も見せてもらいましたが、発電機を回すタービンも発電機そのものも、意外と静かでびっくりしました。もっと轟音がしているのかと思って いましたが。また工場内に人の姿がまったくないことが驚きですね。いったん設備を作れば、運転監視や保守のための作業は別として、発電そのものは人の労働力を まったく必要としないことがわかりました。まさにクリーンエネルギーにして、省力エネルギーなんですね。

八丁原地熱発電所のすぐ近くにある小松地獄は、別府や雲仙の地獄より規模も蒸気噴出の激しさも小さかったですね。おかげで観光客で混雑することもなく、遊歩道を歩きながら 大自然の営みを静かに感じることができました。ぼこぼこと熱泥が吹き出すところもあり、地獄の様相も感じました。

遊歩道の途中には、温泉卵を作れるよう道具が準備 されているところもありました。これに卵をセットして、地獄を一回りして戻ってみたら、「卵を盗まれていた」と立腹されているご婦人に出会いました。人々の気持ちを 厳粛にもさせる自然息吹そのものの中でこんな話を聞くと、他人事ながら悲しい気持ちになりますね。

さあ、今宵の宿、九重高原荘へ向かいましょう。カーナビのいうとおり車を走らせたら、遠回りの大失敗。添乗員としては逆方向に向かうつもりだったんですが、みなさんに これからのことを話していて、誤りに気づきませんでした。でも、カーナビって現在位置から最短ルートをいつも再設定するのが当たり前、と思うんですがねえ。二日目も、 九州道を使わないルートに誤って設定したら、九州道を走っていても、ICが近づくたびに、一般道に出ろと指示してくれましたよ。これっておかしくない?まあ、ひとつの 笑い話ということで・・・・。
地熱発電の説明を真剣に聞く パネルやビデオでの説明でした 工場見学はまず屋外の設備から
蒸気で回すタービンと発電機です 発電設備の説明に興味津々 この計器室の情報で遠隔操作中です
小松地獄の中をゆっくり歩く 下見の時はもっと蒸気が激しかったが ぼこぼこと熱泥を吹き出す地獄の様相
九重高原荘の夜を楽しく

九重高原荘に着いたのは、「温泉にのんびり楽しみたい」というみなさんのご希望に合わせ、16時30分。予定どおりです。夕食は18時からですから、湯船にゆっくり 浸かり、一日の疲れと汗を洗い流してください。風呂から上がり身体を冷やしながら、テレビの大相撲中継で朝の山の初優勝を見届けた方も多かったようですね。

18時ちょっと過ぎ。会長の挨拶、松尾君の音頭による乾杯と続き、やまぼうし一泊例会恒例の「カラオケ付き大宴会の始まりです。まずはしっかり食べて、腹の虫を 落ち着かせてから。焼肉、ヤマメのから揚げ、刺身、天ぷら、茶碗蒸しなどごちそうが運ばれてきました。30分も一心に食べ、生ビールもしっかり飲んで、お腹もくちく なったところで、そろそろカラオケといきましょうか。外はまだ明るい。好きなだけ歌えますよ。

やまぼうしの会の玉置宏、楠原さんの名司会でカラオケが始まりです。口火を切ったのは直方のカラオケ大賞、臣ちゃんです。この方、いったい何曲歌ったやら。大活躍でした。 恍惚の境地で表情たっぷりに歌う方、臣ちゃんに負けじと熱唱する那須さん、昔なつかしい歌を歌ってくれた方、元気のよさがわれわれの微笑を誘ってくれた方、夫婦の デュエット、入れ代わり立ち代わり、みんながマイクを握りました。中には古野隊長による松尾新人隊員の訓練風景もあったりして。

外もすっかり暗くなり、いったい何時まで騒いでいいのやら、と心配になりフロントに聞けば、9時までにしてほしいとのこと。時計を見れば9時が近い。そろそろ締めの 方向へ進めようと思ったところで歌いだしたのが、松尾君。「明日があるさ」。明日があるさの延々と続く連呼、これが長かった。これじゃ明日は来ないかもと思いました。ようやく 終わったところで、全員が舞台に上がり、「坊がつる讃歌」を合唱しました。宴会の締めは、この会の最年長、那須さんの音頭による万歳三唱です。万歳の大きな声と盛大な 拍手のうちに、楽しかった宴会はお開きとなりました。

宴会が終われば、当然の流れのように、部屋に帰ってからの二次会です。宴会の残りの焼酎を持ち帰り、つまみの差し入れもあって、宴会の余韻を楽しむように、チビリチビリ やりながら、しゃべりあい、ひとときを過ごしました。時刻は10時ごろになっていたんでしょうか。文字どおり、「明日があるさ」ということで、1日目は終わりました。 みなさん、お休みなさい。楽しい夢を見てください。
まずはおいしい料理を味わってから ジョッキ片手に会話も盛り上がる 今年もカラオケの司会お疲れ様でした
口火は直方のカラオケ大将の臣ちゃん 渋い喉を披露していただきました 表情たっぷりの歌声が印象的でした
今年も持ち前の美声での熱唱でした 調子のいい歌いっぷりに皆引き込まれ 新人消防隊員の訓練中であります
締めはみんなで坊がつる讃歌を合唱 万歳三唱の口上を述べる那須さん 夜も更けて部屋での二次会はなお続く
〔2日目〕
タデ原湿原

朝風呂を楽しまれた方も多かったようですね。宿のすぐ下が散歩コースになっていますが、そこを歩かれた方も。みんな思い思いに久住高原の朝のひとときを過ごし、 朝食もすませ、8時半に宿を出発しました。少し時間的に余裕がありそうなので、牧の戸峠の展望台に上がっても、なんて考えていましたが、牧の戸峠の駐車場は正真正銘の満車。 ここをパスして先に進みましたが、路側に駐車した車をたくさん見かけました。好天の日曜日、久住の山歩きをする人が多いようです。長者原ビジターセンターに着いても この状況は変わりません。探し回って、駐車場の隅っこになんとか駐車することができました。

ラムサール条約で指定されている貴重な湿地、タデ原湿原の遊歩道を散歩していきましょう。初夏の湿原は緑一色。そんな中に黄色い花の群落もありました。ウマノアシガタ でしょうか。朝の風に吹かれ、久住の山並みを遠望しながらの散歩は気持ちよかったです。前日の一目山山頂からの眺めとはまた違った、自然ののびやかな雄大さを感じさせて くれました。

長者原ビジターセンターに戻ると、ビデオを見たり、各種の展示物に触れたりして、みなさんは久住の自然を実感していました。久住の山小屋の古い写真も展示されて いました。ウン十年前、久住のすがもり小屋で働いていた人たちの写真があり、その中の一人の女性が会長の知り合いだそうで。まわりの人は 興味深そうに聞いていました。
緑あふれる湿原の中を散歩しました 風に吹かれつつおしゃべりのひととき 久住連山を指差して、「あの山がね・・」
広い湿原の向こうに延びる久住連山 ビジターセンターで展示物めぐり 九重の自然のビデオも見ました
九重やまなみ牧場

次の目的地は九重やまなみ牧場です。まずバター作りを体験していきましょう。といってもやることは単純です。ペットボトルに牛乳とクリームを混ぜ、少量の食塩を加えた ものを、ペットボトルごと振り回すだけ。力勝負です。こうして振っているうちに、牛乳の中の脂肪分が分離されて、バターができるそうです。体力勝負なら、断然、若者 優位ですね。最初にできあがったのは、松尾君でした。早い遅いはありましたが、みんな上手にできあがりました。自宅に持ち帰ったバターは、何に使いましたか?きっと 市販のバターとはまったく異なる、格別のおいしさがあったのではありませんか。

バター作りが終わったら屋外に出て、広大な牧場の雰囲気と動物たちとのちょっとしたふれあいを楽しんでいきましょう。事前のお話では建物の外に出たらそれだけで有料と いわれ、おかしいですねと答えたんですが、行ってみたら無料になっていました。その辺の草をちょっと引き抜いてヤギにやって童心に帰ったりしていましたね。 センターハウスに戻ると、みなさん、おみやげ物をたくさん買っていました。テーブル席に座って、ソフトクリームを味わう人も。ゆっくり食べないと頭が痛く なりますよ。
ペットボトルを一生懸命振っています 疲れたなあ、まだできないかなあ 見て見て、うまくできたよ。私も
できたバターを取り出して貰っています その辺の草をヤギにやったりしました ツキノワグマの檻の前で興味深げに
雄大な自然の中の牧場です みんなたくさんお土産を買っていました 牧場のソフトクリームはひと味違った
くじゅう野の花の郷

くじゅう野の花の郷に着いたのが11時少しすぎ、昼食の準備が整うまで、裏山の野草園を案内していただきました。食事の前のちょっとした運動です。今ではほとんど 見かけることがなく、まぼろしの花とも呼ばれるハナシノブはやっとつぼみができたころで、花を見ることができず残念でした。ニッコウキスゲの仲間のカンゾウが咲いて いましたし、私がこれまで出会ったことのないシライトソウの花も咲いていました。スズランはそろそろ終わる時期でした。園内をぶらぶらしているうちに、食事の準備が できたとの知らせがあり、食堂へ向かいました。

一泊例会の二日目の昼食は、やっぱり地元らしい食事でないと・・・ということで、九重夢ポーク御膳を予約しました。九重夢ポークとは、九重町できびしい衛生環境の中で 育てられた健康なブランド豚です。今回は蒸し料理で準備していただきました。その他、旬の山菜の天ぷらやコンニャクなど。いずれもご当地の素材を使った料理で おいしかったですね。牛蒡に似た姿のアザミの根の漬物も初めて食べました。食べ終わった皆さんからは、満足の声が聞こえてきました。

食後は売店で買い物などをゆっくりしたあと、横断幕に見送られて、最後の目的地、九重“夢”大吊橋に向かいました。
食事前に野草園を案内して貰いました 見慣れないシライトソウが咲いていた 残念、ハナシノブはまだつぼみでした
おいしい昼食にみんな大満足でした ご当地の食材を生かした料理です 初体験だった横断幕でのお見送り
九重“夢”大吊橋

九重“夢”大吊橋は、長さ390m、下を流れる鳴子川からの高さが173mで、歩道専用としては日本一の高さを誇る吊橋です。眼下を流れる渓流との落差にスリルを 感じたり、日本の滝100選に選ばれた震動の滝やくじゅう連山の眺めを楽しみながら歩くことができます。まさに「天空の散歩道」と呼ぶにふさわしいと思います。 われわれもこの雰囲気を楽しもうと、のんびりと橋を往復しました。ただ吊橋は吊橋です。風の吹き方やらなにやらで、微妙に橋が揺れたりします。この浮遊感がいやで、 橋を往復し終わって、ほっと一息という方もおられたようです。

続いて震動の滝の展望台まで足を延ばして、滝を間近にマイナスイオンを浴びようかな、と思っていましたが、何しろ炎天下の散歩。暑さにみんなぐったりした感じで、 衆議一決、パスすることにしました。最後の買い物をと売店まで戻ってきましたが、人でごったがえし喧騒の中でした。聞こえと来ることばはわれわれが理解できない ことばばかり。韓国や中国などからの観光客が、日本人より圧倒的に多いように感じました。

かくして令和の時代になって最初の一泊旅行は終わりました。みなさんの感想はいかがですか。なにはともあれ、二日間、天気に恵まれ、みんなで楽しく過ごせたことを ともに喜び合いたいと思います。ちょっと暑すぎたかもしれませんが、これもよい思い出になることでしょう。

二日間、安全運転であちらこちらとつれて行ってくださった古野さん。大変ありがとうございました。そしてお疲れ様でした。また旅行中、ふつつかな「添乗員」に終始、 協力していただきありがとうございました。

長い旅行記になってしまいましたが、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
さあ、天空の散歩をゆっくり楽しもう 吊橋の散歩怖かったですか。いえ全然 遠くに九重の山並みが広がっています
片道歩き終えてちょっと休憩です 日本の滝百選の震動の滝、雄滝 吊橋を往復しての感想は如何ですか
タデ原湿原集合写真
九重夢大吊橋集合写真
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