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・日時
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平成28年 5月15日
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・参加者
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12名 (うち障がい者1名、子ども0名)
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・天候
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晴れ
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・コース
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福智山ダム登山口駐車場 7:30 →
登山開始 7:55 → 薙野小屋 8:50 →
上野越え 10:20 →
福智山山頂(昼食 12:05〜13:05) →
上野越え 14:30 → 薙野小屋 16:00 →
福智山ダム登山口駐車場 16:45(解散)
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風薫る初夏、5月。天気も、そんな枕詞にふさわしい青空がひろがってくれました。今年2回目の例会にして、今年の目標の福智山登山です。文字どおり目標は「高い」
けれど、みんなでがんばって山頂をめざします。
いつもより相当早い、早朝7時30分。集合場所の福智山ダム登山口駐車場に集合したのは、ちょっとさびしい11名です。いろいろ所用があったようで、
とくに障害者は那須さんひとり。その那須さんのガイドは、いつもは女性がすることが多いようなので、「今回は男性軍に任せて」ということになりました。下山時のラストには
女性も加わり、那須さんはほとんどの人と手を握って、山を歩いたことになります。「誰の手が一番よかったですか?那須さん」「それはヒ・ミ・ツ」。でも、みんなの
手からエネルギーが那須さんに伝わったことは、間違いないでしょう。
準備体操もすませ、8時少し前、山頂をめざして出発しました。体力温存のために、薙野小屋までは林道を登ることにします。足元の心配はほとんどありませんが、勾配も
相当あるし、歩く距離も長い。意外と疲れましたね。休憩も入れながら足を進めましたが、薙野小屋にはほぼ予定どおりの時間で到着しました。さあ、これからが本格的な
山道です。
ここからは苦労しましたねえ。ガレ場あり、地を這う木の根もいたるところに待ちかまえています。このあたりは登山道が複雑に枝分かれしており、先頭はどの道が
よさそうか、選びながら進む。おまけにほとんどが急な坂です。風もほとんどなく、暑い。休憩もしばしば入れながら登っていきます。他の登山グループにはどんどん
追い越してもらいました。その中には旧知の山男、山ガールもいて、ちょっぴり旧交を温めたり。みんながくたびれたころに、那須さんの「ヤッホー」の甲高い声。絶対に
山頂に立つぞ!という彼女の心の叫びでしょう。そんなこんなで、あえぎつつも上野越えにたどりつきました。
予定より約15分遅れの到着です。予定どおり福智山をめざすか、予定を変更するか。ひとつの決断ポイントです。那須さんの様子も聞き、ほかの参加者の意見を確かめ、
衆議一決。あくまで福智山の頂きをめざすことにしました。決めたからには、気合も入れなおしてみんなで力を合わせてがんばろう。これからは、急な上りは相変わらずですが、ガレ場
らしいところはほとんどない。新緑のみずみずしさ、ほとばしる生命力が、我々を元気づけてくれる。一歩ずつ着実に山頂めざして進む。その横を山道を走る
トレイルランの人に何度も行き違う、同じ人に。あんな馬力がうらやましい。しかしわれわれにも、山頂が近づけば、その分、元気がわいてくる。山頂が見えた。
クマザサの急な上り。青空をバックに山頂が見える。最後の急登を少しずつ登る。時刻、12時少し過ぎ。やったぁ!山頂到着でーーーーーーす。
山頂に立つ福智山の大きな標識に手をかけ身体を預け、万感の想いをかみ締める那須さん。そのまぶたににじむものは・・・・。そんな彼女の手を握り肩を叩く仲間たち。
体力的な不安を抱えつつ登った人もいました。みんな、よくがんばりましたね。ホントなら、みんなで万歳三唱をしたいところでしたね。
登山シーズンの好天の日曜日で、山頂は登山者で大賑わいでした。集合写真におさまり、昼食場所を決め一息ついたところで、古野会長が到着しました。地域の溝掃除の
行事に出てからの参戦です。行き違う登山者にわれわれのグループのことを聞くと、どの人も「15分くらい前に会いました。すぐ追いつきますよ」。そんな声に励まされ、
がんばって登るが、行けども行けども追いつかず。タッチの差の遅れの山頂でした。顔を赤らめアゴを出しながら、「体力が落ちたなあ」。そんなことはありません。
わわわれとほぼ同時の登頂、十分まだ若いですよ。
山頂は快適でしたね。風も抜けて涼しいし、日差しも強くない。特製の中華スープも最高においしかったです。360度の風景を楽しみながらの昼食タイムとなりました。
13時すぎ、そろそろ下山開始です。
体力的には上りより楽だが、下りは下りでやはりきつい。とくに福智山は滑りやすい。いったい何人が滑って転んだんでしょう。そういえば、上りで、危うく崖下に
落ちそうになった人も。山道ではなにが起きるかわかりません。上り以上に足元に注意しながら下山しました。とくに上野越えから下は足場が悪いところが多く、気を
使いましたね。薙野小屋に着いたときは、みんなほっと一息、といったところでした。
後は上りと同じく、登山口駐車場まで林道を下りました。苦しい山道から開放されて、おしゃべりも全開。そんな中、那須さんの口から、「最後まで歩ききらんかも
しらん」。あの前向きな彼女から、つい漏れた弱気のことば。がんばりとおして、限界が近かったんでしょうね。でも最後までりっぱに歩きとおしました。
こうして駐車場に帰り着いたのが、5時少し前。実に、ほぼ9時間におよぶ山旅でした。みんなそれぞれにくたびれたでしょうが、その分、達成感も大きかった
ことでしょう。本当にお疲れ様でした。お世話になりました。
駐車場に着くや、帰り着いてくる仲間を待ちきれぬように、仕事先に直行した人もいました。くたびれた身体に仕事の追い討ちとは、ご苦労様でした。
来月は梅雨のお休みです。また7月にお会いしましょう。梅雨もあけて、かんかん照りの中の例会でしょうか。
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