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・日時
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平成30年 3月18日
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・参加者
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14名 (うち障がい者2名、子ども0名)
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・天候
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曇り
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・コース
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直方・国土交通省下駐車場発 9:00 →
宗像市・このみ公園駐車場 9:55 → 登山開始 10:25 →
許斐山山頂(昼食) 11:55〜13:00 →
下山開始 13:05 → このみ公園駐車場 14:50 →
直方 15:40
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例年にも増して寒かった冬もやっと通り過ぎたようです。福岡の桜の開花がちょうど報じられた時期なのに、まだ周りには赤や白の梅が咲いていたりして、ちょっと今までにない
経験です。でも間違いなしに春はやってきました。我々のアウトドアの活動もスタートです。今年もいい汗を流しましょう。今年最初の山は、宗像市と福津市にまたがる
許斐山です。2回連続で宗像市の訪問になりましたね。
宗像市のこのみ公園駐車場で、顔合わせと準備体操をすませた後、山頂をめざし出発です。今回の参加者は総勢14名。視覚障害者の方は2名と、ちょっとさびしいですね。
そのうちの一人、那須さんは山登りとしては、一昨年の一泊旅行以来、ほぼ1年半ぶりということになります。ご自身も不安でいっぱいでしょうが、まわりもしっかり
支えて、また元気にこの駐車場に戻ってきましょう。
登山口から山道に入り、すぐ許斐神社の小さな標識があり、階段を登るとそこには小さな社。この神社は「六の宮」と呼ばれ、なりは小さいが和歌山の熊野総本宮の流れを
くむ、由緒ある神社のようです。さっそく、恒例の安全祈願をしていきましょう。
お参りもすませて、本格的な山登りの再スタートです。登り始めは竹林の中の、ウオーミングアップにはまあ手ごろの道でした。10分くらい進んだところで、熊野神社の
鳥居のお出迎え。あらためてこの山全体が神社の神域であることを感じさせてくれます。このあたりから、延々と、急で長い上り階段が続きました。皆さん、やはり今年最初の
山登り例会で、顎を出しましたね。山頂まで距離的には近いので、くたびれたところで、ちょっと一休みもいれながら、ゆっくりと足を進めました。ほんの少しあった、
なだらかで歩きやすい道が、救われた気分にさせてくれました。
だんだん山頂が近づいてきます。登り始めのころに、我々を追い越していった皆さんと、今度は登りと下りで行き違います。この方たち、山登りというよりも、自宅の
まわりの散歩という気分で、山頂を往復されているんですね。中には5歳の男の子も元気に下りてきて、思わず頭をなでてやりました。本当に皆さんにとっての身近な山と
いうことを感じました。
息をはずませながらも歩くうちに、「山頂まで200m」の標識を通過。そこから間もないところに、熊野神社の本殿?がありました、本殿といっても外見は物置小屋の
よう。しかし、しっかり祭壇はありましたから、皆思い思いにお参りをしていきました。なにをお願いしたのかな。神社のすぐ横にある嘉平杉なる老樹に手を触れ、その
たくましい生命力を少しばかりお裾分けいただいて。このあたりは歴史的遺物の集まったところです。すぐ先には、平安末期に築城された許斐山城の馬場跡の広場が
ありました。広場の奥の坂をひと登りすると、そこが山頂。「やったあ、着いたぞう」の声も聞こえてきました。
山頂に着くとまずは集合写真におさまり、山頂の小さな祠にも手を合わせてから、一段下の広場で昼食です。さっそく特製の中華スープ作りが始まりました。みんなも
ベンチや地面に敷いたシートで、さっそく弁当を取り出します。その横で、会計さんが会費やらなにやらで大忙しです。眼下に広がる宗像の街並み。遠くには湯川山などの
宗像の山並みがかすんでいます。そんな風景を楽しみながらの昼食タイムです。
食後のコーヒーをゆっくり楽しんだら、誰にいわれるでもなく、下山の準備が始まりました。食べるものを食べたら、もうすることはない。下山は上りとは別ルート。
福津市側から登って来る道をまず下り、途中から車を停めたこのみ公園方面に分岐するルートを使います。
山頂からすぐ急な下りが待ち構えていました。障害者の方を前後から手で補助し、声もかけながら、慎重に下って行きます。下り終わって、ほっとひといき。しかし、まだまだ
安心してはいけません。これから先も短いながら急な坂が、ときどきありました。おまけに木の根がむきだしの坂。足を滑らせぬよう、ゆっくり下っていきます。
今は単なる窪みですが、昔、許斐山城の生活用水をまかなったという金魚池の横を抜け、このみ公園に向かう道に進んでいきました。
足と口は別。足はくたびれても口は疲れない。図師さんを筆頭に、おしゃべりの方は全開です。笑い声も絶えることはなく、これは駐車場に帰り着くまで続きました。
しかし、足の方は上りとはまた違って足に負担がかかり疲れる。那須さんの足にも震えが出てきたりで、杉の切り株の座っての小休止が何回か。しばらくして、
「さあ行こうか」の声がかかると、「はい、行きます」の元気な返事が返り、出発です。
このルート、「らくらくコース」と名がついているようですが、若く元気な人ならいざ知らず、我々にとっては、「???」でありました。道には木の根が縦横に走り、
しばしば急坂もある、歩きづらい道でした。遠めには下界が見え隠れするものの、行けども行けども着かず。「もう少し、もう少し」が合言葉のように繰り返し
飛び出します。いい加減うんざりしたころに、人里すぐ近くの林道にやっと出会って、肩の荷を下ろした気分になりました。ここまで戻れば、駐車場は、正真正銘、すぐそこ。
皆さん、お疲れ様でした。短いながらも、少し骨のある山でしたね。でも、暑くも寒くもなく、気持ちのいい山登りでした。
直方に戻ってから、今月の例会のおまけ。福智山ろく花公園に我々が苗木を植えた、匂い桜「春めき」が満開になっているということで、見に行きました。木はまだ成木とは
いえませんが、それでもずいぶん成長して、薄桃色の可憐な花をたくさん付けていました。さっそく、花に鼻を近づけて香りをかいでみる。どんな香りでしたか?
「初恋の香り?」。満開になるころには、香りの成分が飛んでしまうのか、やや香りは少ないようでした。
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