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皿倉山集合写真
皿倉山登山(622.2m)
・日時 平成25年 5月12日
・参加者 12名
(うち障がい者3名、子ども4名)
・天候 晴れ
・コース 直方・国土交通省下河川敷駐車場 8:15 →(都市高速経由)→
帆柱ケーブル下駐車場 8:50 → 登山開始 9:20 → 
国見岩 11:25 → 皿倉山山頂 11:50 →
ビジターセンター横・昼食(12:20〜13:10) →
帆柱ケーブル下駐車場 15:30 → 直方
雲ひとつないような、文字どおりの五月晴れの下での例会となりました。3、4月と続いた例会が終わる頃には雨、なんて ことはなさそうです。そんな中、ひとつの心配がありました。それは例会当日、市主催の皿倉山健康ウォーク大会があり、 ケーブル駅周辺の駐車場の混雑が予想されることでした。しかし大会はスペースワールド近くを9時のスタート。直方を 早めに出発し都市高速を走れば、まあなんとかなるだろうと考えておりました。ところが車がケーブル駅に近づくにつれ、 ウォーキング姿で歩くたくさんの人たち。いったいどうなっている?駐車場は大丈夫か?不吉な思いが頭をよぎります。 そしてそれは不幸にも的中。われわれが乗り入れる寸前に、駐車場は満車のため閉鎖に。となると後は路上駐車しか ありません。運転手諸氏の戦いが始まって、四苦八苦の上なんとか駐車場所を確保できました。フーッ、ほっと一息。 山登りが始まる前に、ひとつのドラマが終わった気分です。もし駐車できなかったら、と思うとゾーッとします。

さてそんなざわついた空気を逃れて、帆柱稲荷神社の参道下まで登って、顔合わせと軽い準備体操をすませました。いざ 出発。いきなり神社への長い階段が待っていましたが、これくらいはみんなには軽い。せっかくだからと、お稲荷さんにも お参りをすませて、そこからが本格的な山道です。「ちょっと急な坂がある」なんて標識も。なるほどけっこう骨のある 上りでしたが、日頃鍛えているおかげでなんとかクリアしました。

ここを登りきると後はゆるやかな上り坂の山道に変わります。このコースには、急坂の直登箇所とこれを迂回して避ける 分岐がいくつもあります。今回は迂回路を登ることにしました。足元はいいし、うっそうとした林の中で日差しは 照りつけません。5月らしい風も吹き抜けて涼しく気持ちいい。ときおり視界が開けて下界の風景も楽しめます。そんな中、 例によってワイワイガヤガヤと騒がしく一行は進みます。

登り始めて約2時間。お目当てのビューポイント、国見岩に到着しました。この岩の上に立ったとたん、遮るものとてない 目の前の絶景に、みんな思わず感嘆の声をあげていました。洞海湾を挟んで、手前に八幡の工場群や市街地、向こうには 若戸大橋に高塔山など若松の山並み。残念ながらこの日は黄砂のためか、ややかすんでいましたが、心が洗われるような すがすがしい風景だったことに違いはありません。しばらくその景色を楽しんでから、気持ちを切り替えて山頂を めざしました。

国見岩から山頂までは、距離は短いものの急な上りが続きました。みんな相当に疲れてきているはずですが、最後の ひとがんばりです。12時少し前、電波塔やいろんな建物がならぶ山頂にたどりつきました。一帯にはたくさんの人の 群れ。木陰で休んだり、弁当を広げている人たち。思い思いに歩く人々。健康ウォーク大会に参加した方たちです。 いつもの山頂の静けさはどこにもありません。集合写真におさまり、しばらく山頂からの眺めを楽しんでから、少し下って ビジターセンター近くで昼食にすることにしました。

格好の昼食場所がありました。木陰でみんなが座るに十分な広さ。日差しの強い日で、これ以上ないような好条件です。 日に透かして見える、もみじの若葉の緑が目にやさしい。さあ昼食の準備です。各自が持参した弁当に、アツアツの特製 豚汁、食後のオレンジにコーヒー。みんな腹いっぱいになったことでしょう。ただ、われわれの食べ物の匂いを 嗅ぎつけたか、よく肥えたハエやアリの来襲には辟易しましたが。ともあれエネルギーも注入し終えたところで、下山 することにしました。

下りは国見平から煌彩の森コースに入ります。足元のいい樹林の中の下りで、おしゃべりもかしましく歩いておりました。 しばらく進んだところで、「イタタタタッ!」。トラブル発生、だれか足にけいれんでも起こしたようです。誰が?とよく みると、なんと筆者のツレアイでした。今まで経験したことのない右足の筋肉のようで、こりゃあ困った、もしこのまま 歩けなかったら・・・。「旦那が担いで」の声もありましたが、そんなことしたら、こっちがつぶれてしまいます。そこへ 図師さんが急いで魔法の薬を取り出し、患部にシュッ、シュッ。薬は筋肉にじわりと染み込んで、しばらく静かにして いると、アーラ不思議。痛みはどこかに飛んでいってしまいました。「バンテリン、いい薬です」。そして図師さん、 ありがとう。さすが山のベテラン、準備万端怠りなしでした。

そんな騒ぎも無事に一件落着、気を取り直して再出発です。ここからは階段の下りが、下見のときよりやけに多く、また きつく感じる。疲れのせいか、それとも暑さのせいか。そういえば風も止まっている。そんな状況なので真打の見返り坂の 急な下りは敬遠して、迂回路を下りました。

麓が近づくにつれてガレ石の道が多くなりました。みんな足元に注意しながら慎重に一歩一歩。山道は山頂へと続く車道を 横切ったり、また横を並走したりが多くなります。目をやれば、車道をのんびり下る人たちの姿が・・・健康ウォークの 参加者でしょう。そっちを歩けば何の苦労もないことはわかっています。しかしみんながんばって難路を下り、最後まで 煌彩の森コースを歩きとおしました。下山完了、時に15時20分。

ケーブル駅周辺は朝のざわめきはどこへやら、静けさを取り戻していました。今回のコースは行程時間もやや長く、骨も あったと思います。しかし風景も楽しめるし、山道も変化に富んでいて、登山の醍醐味も味わえたことと思います。 みなさん、お疲れ様。来月はお休み、7月にまたお会いしましょう。
きつかった神社への長ぁーい階段 帆柱稲荷で思い思いに手を合わせ 上りはおおむね足元は良好でした
国見岩、しばし眼下の風景を楽しむ 国見岩から、八幡の街、若松の山並み 山頂近し、最後の急坂を登る
山頂に着き思わずこぼれる笑顔 「若葉のテント」の下の楽しい昼食 さあおいしい豚汁が出来上がったよ
下り階段にはけっこう苦しみました 甘露、皿倉の泉でのどをうるおし ガレ石の難路、慎重に一歩一歩
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