(005) 前田鈴子さんが、第5回全国障害者スポーツ大会 「輝いて!おかやま大会」において、水泳自由形に出場。2種目で金メダルを獲得しました。(2005.11. 6) |
「やまぼうしの会」の会員の前田鈴子さんは、11月5,6日の両日、岡山県倉敷市児島地区公園水泳場」( 児島マリンプール)で開催された水泳の部に出場しました。 5月の福岡大会で優勝して福岡県代表に選出されてから約半年、きびしい練習に打ち込んできました。その成果は見事に結果となってあらわれ、25メートルおよび50メートル自由形で金メダルを獲得しました。 各種目の記録はつぎのとおりです。 11月5日 50メートル自由形 1位 記録 1分05秒75 11月6日 25メートル自由形 1位 記録 26秒17 なお、25メートル自由形は、5月の福岡大会の記録を破る自己新記録です。 前田さん、おめでとうございます。これからは、また別の種目で頂点を目指してほしいですね。 以下に、前田さんの喜びの手記を紹介します。 |
キラリ! 輝いて 前 田 鈴 子 晴れの国、岡山で開催された大会は、無事幕を閉じました。 春の福岡大会で選ばれて5ヶ月余り。その間は、長いようで短い時間でした。 この大会で一番嬉しかったのは、障害の違いを超えて皆が一体になることが出来たことです。 聴覚障害の選手が一人おり、彼がこの水泳選手団の雰囲気を盛り上げたといえます。 手話を知らない人たちに、彼は頓着せず、普通に会話するのです。その様子はなんとも言えず自然なのです。 そして驚きなのは、話が通じるようになるのです。それはとても素晴らしいことではありませんか? 最終日の閉会式の時には、耳の聞こえない彼が、バンドの演奏にあわせて踊るのです。 私は感動しました。体育館のみんなが一つになっていました。 私も一緒になって体を動かし大きな声で叫んでいました。すべてが一つになり 大きな喜びに包まれる瞬間でした。 私のレースは初日開会式の後、夜6時過ぎのスタートでした。 50mクロールは、とにかく泳ぎ着ければ良いと思い、一生懸命泳ぎました。タイムは1分5秒75で、金メダルでした。福岡県からは水泳に6人の選手が出場していたのですが、その日のスタートは私一人だったので、全員に出迎えられ感激でした。 25mクロールは、2日目の出場で、緊張は少なく思いっきり泳ぎました。タイムは26秒17で金メダルでした。 どちらも必死でどう泳いだのかまったく記憶に残っていません。ただ、2度目のスタート台に乗ったとき、"前田さーん"という声がかかり、つい 右手を上げてしまいました。少しリラックスできていたのだと思います。 この大会が終わり、つくづく思います。練習の間こそ大事なのだと。 毎週のレッスンに加え、週3回の早朝ウォーキング、休日のたびのプール・・・。これが私に出来る限度と、がむしゃらに続けました。 しかし 残り1ヶ月くらいになってくると、プレッシャーがかかってきて、体がこわばる感じがしてきました。レース本番になると 頭は真っ白になり 考えていたことはすべて無になりました。 ようやく皆さんが言う"トレーニングが大切だ"ということを実感しました。 私は、この半年で一歩前進したような気がします。 この大会は障害者に、素晴らしい感動と前進する勇気を与える場であることに気づきました。 そのチャンスを得た私は、ラッキーであり幸せ者です。 一歩進む力の後押しをしていただいたすべてのサポーターに感謝します。 本当に楽しい半年でした。キラリ!輝くことが出来ました。 「やまぼうしの会」の皆さん 応援ありがとう。 |
金メダルを胸に笑顔がはじける |
25メートル自由形、優勝の瞬間! |
50メートル自由形、緊張のスタート前 |
開会式の前に、福岡県水泳選手団のみなさんと |
開会式のグランドでお姉さんといっしょに |
水泳競技会場の前で |