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・日時
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平成26年11月23日
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・参加者
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14名 (うち障がい者3名、子ども1名)
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・天候
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晴れ
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・コース
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福智山ダム登山口駐車場 7:30 →
登山開始 8:00 → 薙野小屋 8:55 →
上野越え 10:05 →
福智山山頂(昼食 11:45〜13:00) →
上野越え 14:30 → 薙野小屋 15:45 →
福智山ダム登山口駐車場 16:40(解散)
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山は錦に染まり深まり行く秋。世の中は3連休(の人も多いはず)のちょうど中日。穏やかな好天にも恵まれて、多くの登山者が福智山に登ることを
予感させます。
そんな混雑の回避と、余裕をもって山頂をめざすために、いつもより早い7時30分、登山口に集合しました。さっそく顔合わせ。今回の例会には体験参加の方が2名。久しぶり
ですね、本当に。おふたりとも若く、ぜひ仲間に入ってほしいというのが、みんなの偽らざる気持ちでしょう。
また今日特別な思いを抱いて参加したのが那須さん。昨秋、小学校以来の福智山制覇を果たしたものの、同行したのは下見の少人数だけ。かんじんの本番の例会は雨で流れました。
今回の例会が、みんなの目の前での登頂へのチャレンジの場ということになります。そのほかにも、膝や脚に不安をかかえる人や、リハビリ中の人など、いろんな思いが漂う
中を出発しました。時刻、だいたい8時。
いきなりの瀬渡りの難所が待っていました。岩場でもあり苦労しましたね。そんな出だしの様子を見て急遽の予定変更です。これから続く長丁場の体力の温存を考え、以後は
薙野小屋まで林道を登ることにしよう。しかしその分、距離が伸びるし坂も急で、こっちもけっこうキツイ。すぐに汗ばんできました。でもこの辺まではもちろんみんな
元気、元気。
薙野小屋を過ぎると、本格的な山道に入ります。山道に埋まる大小の岩、露出した木の根、滑りやすい道、そして急な登り。だんだんエネルギーを消耗していきます。
このころになると、後続の登山者に追いつかれてきて、やり過ごすのがまた大変。いい休憩にはなりましたが。「今、どのへんまで登った?」「まだ半分も来とらん、
クマザサが見えんと」「えー?」。そんな声も聞こえるようになって。みんなくたびれてきたかなあ。そうこうするうち、やっと遠くにクマザサの群落が目に飛び込んで
きました。やっと上野越えに到着です。
これでやっと行程の約半分。椅子に座り込んでしばしの休憩です。フー。汗をふき、平野さんの差し入れのバウムクーヘンでエネルギーもチャージ。水分補給も忘れない。
那須さん、少々リュックが重いようですね。ということで、梅原さんに担いでもらうことにして、空荷に。さあ、体勢をたてなおし、気合も入れなおして、山頂めざし、
シュッパーツ!!
いぜんとして急な上りがつづく。樹林を抜けて、頭上の枝越しに秋空がのぞく。後ろを振り返ると、いつだったか、福智山のつもりが、行き先変更で登った鷹取山が見えた。
このあたりにくると、汗ばんだ身体を風が吹きぬけ肌寒く感じる。そして・・・きつい、キツイ、キツーイ。那須さんの身体がゆれ、手がふるえているよう。
「がんばれ!」。・・・・と、そこへ時ならぬ那須さんの大声。「ヤッホー」。まだこれだけ大きな声が出れば大丈夫だな。少し遅れてシンチャンの「アッホー」の
こだまが返る。口は元気だ。おまけに「ボチボチ、ボチ(墓地)が近い・・・」なんて、やや自虐的ダジャレも聞こえましたが、こんな後ろ向きなのはダメよ!ザブトン、
全部取り上げるぞ!
口でカラ元気をふりしぼる。視覚障害者の登山に驚く人たちの励ましや驚きも力に、みんな少しずつ前へ、前へ。体験参加お二人のガイドも、声もよく出て形になって
います。登り始めて3時間をちょっと過ぎた。山頂近しを教える階段を通り過ぎた。すぐ先の水場に着くころ、「山頂が見えるよ」の声が前から聞こえる。少し行くと、
秋の青空、といいたいが薄曇りの空をバックに福智山の山頂が見えた。クマザサをかきわけるようにして進む。さあもう少しだ。とはいうものの後ろに倒れそうな急な
上りだ。やや強い秋風にススキがゆれる。ちょうどまわりがやや薄暗く、眼下の町並みがやけに輝いて見える。下界は晴れているようだ。もう下山をしている人が声を
かけてくれる。「あと少し、ガンバレ!」。そして、時刻は11時45分。山頂到達!
やったあーーーーーーー!山頂だあーーーーーーーー!
山頂はやはり人でごったがえしていました。まず集合写真におさまる。みんないい笑顔でした。人ごみを掻き分けるようにして、風が通らない場所を探して昼食場所を
かまえる。さっそく、特製豚汁づくりが始まりました。いつもながら、疲れた身体に、そして風に冷える身体に、暖かい豚汁は最高のごちそうでしたね。ときおり、
雲間から太陽が顔を出し、暖かい。「太陽の恵みはありがたい」。食後はあまーい栗の渋皮煮に柿のデザート、そしてコーヒー。一泊旅行で習った「福智山の歌」の歌も
合唱しました。メロディーが微妙に違っているような、いないような・・・・。
13時になったところで、下山開始。下りは下りで大変だ、とくに福智山は粘土質で滑るからなあ。ガイドする方、される方。お互い、十分気をつけたつもりでも、
ちょっとした加減で、滑ること3度の那須さん。足は大丈夫でしたか?(最新情報、後をひくような問題はなかったようです)足といえば、登山靴の底がはがれかけて、
良くも悪くも、やっぱり今日の主役は那須さんでしたね。
福智山を登り終えた開放感を胸に、登山口に帰り着いたのが、17時も近づくころ。体験参加のお二人、ご苦労様、感想はいかがでしたか?それにしても、
往復9時間近く、長時間の山旅でした。みんな十分堪能しましたね。お疲れ様。来月の例会は餅つきです。今度はつきたての餅で、酢もち、雑煮、ぜんざいを堪能
しましょう。
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