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・日時
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平成28年 7月24日
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・参加者
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14名 (うち障がい者2名、子ども0名)
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・天候
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晴れ
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・コース
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福智町赤池支所駐車場 10:10 →
ふれあい塾登山口駐車場 10:20 → 登山開始 10:45 →
尾根道直下で2グループ化(1グループは尾根道で休養、待機) 11:20 →
山頂組出発 11:20 → 日王山山頂(11:50〜11:55) →
尾根道帰着(昼食 12:15〜12:55) →
下山開始 13:00 →
ふれあい塾登山口駐車場 13:30(解散)
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梅雨があけて一気に夏がやってきました。連日、青空がひろがり、強い日差しが照りつけています。おかげでこの会としてはめずらしく、天気のことはまったく心配せず、
例会の日を迎えました。
今回の例会では、新しい仲間を迎えることができました。水上さん。山頂へ向かう途中では、虻(あぶ)に刺されるという「痛い歓迎」を受けてしまいましたが、我々は
心から歓迎しています。普通の山の会と違って、ただ山を楽しめばいいというのではなく、これから視覚障害者の方のガイドという、大切な役目を分担していただかないと
いけません。ボチボチなれていってください。よろしく!!
顔合わせもすみ、準備体操で身体がほぐれたところで、山頂へ出発です。ため池の周りを半周したところで、すぐ山道に入ります。小さな木橋を渡った先に、急な上りが
待っていました。まだ身体がなれていないところに、急な坂。おまけに風もまったくなく、暑い。汗がほとばしる。ゆっくり、ゆっくり登り、くたびれたら休む。こんな
調子で少しずつ先に進みました。
もう少しで尾根道、というところで休憩。ところが那須さんの様子がいつもと違う。顔色が青く、立っているのもつらそうです。座り込んで、脇の下や首筋などを保冷材で
冷やしたり、脱げるものは取って身体を冷やす。こうしてしばらく休んでいましたが、状況は変わりません。おそらく熱中症の初期的症状だったのでしょう。この段階で、
これ以上先に進むのは危険ということで、いわばドクターストップ。以後は那須さんに付き添ってケアする「ベースキャンプ組」と「山頂アタック隊」の2手に分かれて
行動することにしました。
約1時間後、山頂アタック隊が山頂をきわめて、帰ってきたときには、那須さんの顔色はいつもに戻り、元気を回復していました。会長をはじめ、みんなで下した「計画変更」という
勇気ある決断は、正しかったのです。みんな高齢になってきています。今後、今回のようなことが誰の身に起こるかわかりません。熱中症だけでなく、なんらかの
体調不良もありえます。今回のことを教訓として、登山中、なにか調子がおかしい、先に進めないかも・・・ということが起こったら、すぐ、周りの人にいってください。
本人はもちろん、まわりの人のためにも。今回はたまたまそれが那須さんで、ご本人としては、心苦しいばかりでしょう。その気持ちはよくわかります。しかし結果として、
貴重な経験をみんなが積むことができたんですよ。これでお互い、よしとしましょう。
さて、山頂アタック隊は那須さんに心を残しつつ、頂上に向かって急ぎました。登山道は幅も広いし、ガレ場といったところもなく、歩きやすい道でした。今は廃屋となった
東屋や鉄塔の脇を通り抜けながら、気持ちのいい尾根道が山頂までつづきます。わずかながらも風も頬をなでてくれます。ただ、アップダウンが何箇所か。これが相当な勾配で、
少々足にこたえます。長いロープ場をフーフーいいながら乗り越え、最後の坂を登ると、日差しの明るい山頂でした。分かれて山頂をめざしてから、30分ちょっとかかって
いました。
山頂は広々として、本来なら快適なところのはずでした。しかし、やはり夏の日が暑い。早々に一角にある東屋に飛び込んで、ひと休み。全員は入れませんでしたが。
眼下には福智町の街並みがひろがり、福智山や香春岳もかすんではいましたが、望むことができました。ひと休みしたところで、空気が澄んでいたら見えるはずの福智山を
バックに集合写真。みなさん最高の笑顔でしたよ。ベースキャンプ組のみなさんの笑顔も、合成して入れましたから、せめて写真の中で山頂の気分を味わってください。
そんなところへベースキャンプから「副食の準備を始めてよいか」とケータイ。「いいよ」と答えて、さっそく下山を開始しました。下山は大急ぎでベースキャンプへ。
というところですが、当然また逆のアップダウンが待ち受けています。こちらも少々こたえましたね。かくして全員が合流したとき、登りはじめて往復で50分ばかり
かかっていました。お待たせしました。
ベースキャンプではすでに特製の冷や汁ができあがっていました。火照った身体に、冷たいスープでほっとひといき。かつお節のきいた上品な味でした。おいしかったです。
作っていただいたみなさん、ありがとうございました。冷奴もいただいて、真夏の山にふさわしいごちそうでした。
この山は標高としてはこれまで登った山でも一番低いと思います。しかし、アップダウンが何回かあり、標高以上に骨のある山と感じました。一方で登山道は広く
歩きやすく、また機会があれば登りたい山ですね。
今回は残念ながら全員が山頂に立つことはできませんでした。しかし、われわれグループの山登りでもっとも大切なことは、「全員が山頂に立つ」ことではなく、
「全員が無事に登山口に帰りつくこと」ですよね。これからも、このことを全員が忘れないようにしたいものです。
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