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・日時
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平成24年 9月15日(土)〜16日(日)
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・参加者
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9名 (うち障がい者4名、子ども0名)
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・天候
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15日 曇りときどき晴れ 16日 雨
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・行程
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(1日目) 直方・田丸さん宅 →(九州自動車道) → 俵山交流館・萌の里 →
俵山峠展望所 → 月廻り温泉館(昼食・自由時間) →
阿蘇野草園(自然散策ガイドツアー)→ 旅館「朝陽」(宿泊)
(2日目) 杉養蜂園・みつばち牧場 → 阿蘇ファームランド →
草千里レストハウス → (九州自動車道) → 直方
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何日も前から気にかかっていた土日の天気予報は、両日ともに傘マーク。おまけに台風16号の影響も避けられず、
天気の先行きに不安を抱えながらの出発となりました。
しかし車に乗ったとたん、そんな心配はどこかへ飛んでいってしまいました。なにせ総勢9名の小グループ。
全員がひとつの会話に反応しあい、ときにシンチャンのダジャレも飛び込みむ。例によって缶ビールのプシュッも
すぐに響きはじめ、車全体がいきなりのトップギアとあいなりました。
心配した天気は1日目はなんとかもってくれて、予定どおりの行程がこなせました。
最初に立ち寄った俵山交流館・萌の里は折りよく「コスモス祭り」の初日。赤、ピンク、白。風にゆれるほぼ
満開のコスモスに、ふれて、香りをかいで、秋の訪れを感じることができました。猛獣のうなり声にも似た、
風力発電の風を切る音が迎えてくれた俵山峠展望所。阿蘇の雄大な眺めを眼下に、吹き抜ける風も涼しく、気分は
爽快でした。(「そうかい」という誰かの声が聞こえてきそう)
昼食は月廻り温泉館で高森名物の田楽に舌鼓。真っ赤に燃える炭火に額に汗しながら、岩魚やこんにゃくなど、
おいしくいただきました。ふと外を見れば、な、なんと雨・・・・。根子岳の頂が見る間に雲に隠れ、まさに
涙雨かと一瞬落ち込みましたが、幸い通り雨だったようで、すぐにあがってくれました。
食後は併設の広大な広場で童心に帰るひととき。まずみんなの足はゴーカートに向かいました。センターラインも
あらばこそ、右に左に蛇行しながら風を切って走るゴーカート。同乗者は額に冷や汗をかき、その汗が風で
ますます冷えて、両手を合わせて無事のゴールインを祈る。そうです、ゴーカートの運転は難しいんです。でも
いい思い出になりましたね。
遠くを見やればかわいいヤギの群れ。いっしょにいた幼稚園児に混じって、ヤギにさわって大騒ぎでした。
でも、メスヤギのふくれたお腹に「子どもを孕んでるね」。ユラユラとオスヤギの股間で揺れる袋に
「大きいねえ」。幼稚園児はこんなことはいいません。
阿蘇野草園は阿蘇の自然が身近に感じられる施設でした。ガイドとして、わかりやすく説明していただいたのは、
若くてかわいい女性。よかったですね、男性のみなさん。
園内は紅や黄色のツリフネソウの大群落。たったひとつですが、ヤマボウシの実も赤く色づいておりました。
小鳥はちょうど昼寝時(?)とかで、さえずりは聞こえませんでしたが、トンボの産卵という珍しいシーンに
遭遇することができました。メスが尻で水面を叩くようにして水中に産卵するのを、オスがその上からホバリング
しながら見守って・・・。うるわしい夫婦愛ではありませんか。見習わないとね、みなさん。
今日のお宿は南阿蘇村・栃木温泉の「朝陽」です。ゆっくり1日の疲れを洗い流した後は、おまちかねの夕食。
おいしそうな会席料理が待っておりました。
「開会宣言」や「乾杯」が終わるのももどかしく、みんなよく食べ、飲みましたね。食うほどに、酔うほどに、
話に花が咲く。過ぎ去りし己が人生の記憶を懐かしむような話も飛び出して、まさに事実は小説より奇なり、で
ありました。締めは仲居さんの踊りの披露。女踊りもよかったが、無法松の一生などの男踊りの方が個人的には
好きでした。
宴はこれでは終わらず部屋に戻って2次会へ。飽きもせず、みんなよくしゃべり、食べ、飲みました。お開きに
なったのはいったい何時だった?
あけて16日。明るくなると同時に目を覚まし、すぐさま空模様を見ると薄曇りといったところ。なんとか
午前中くらいもてるか。ところがテレビでは阿蘇地方は1日中、雨の予報。朝食後、全員集合して、はたして
どうすべきか。何やら去年の一泊旅行のビデオを見ているような。ケイタイの天気予報の「午前中は大した雨では
ない」にすがる思いで、「ロープウエイには乗らず、自力で中岳火口まで登る」ことに衆議一決した次第。
ところが、さあ出発!というころになってこまかな雨が降り始めました。それでも様子を見ようと、中岳方面に
向かったものの、雨はますます本格的になるばかり。目的地変更のやむなきに至ってしまいました。
みつばち牧場に阿蘇ファームランド。完全にお買い物ツアー、お土産探しの1日になってしまいました。
外は雨が激しく降り風も強く、台風接近を肌で感じます。ファームランドは雨にあぶれた旅人でごったがえし、
なんだか人疲れもしました。しばらくぶらぶら時間をつぶし、最後に予約した草千里レストハウスで思い思いの
昼食をとり、早々に直方に向かうことにしました。
帰り道、とくに九州道は雨風ともに激しく、前を行く車の水しぶきで視界がかすんだり。運転には神経を
すりへらしたことでしょう。
今回の旅は天候に恵まれたとはいえませんが、それでも二日間楽しく過ごせました。そしてお互いへの感謝、
笑顔のうちの散会。それだけで最高の旅だったと思います。
それを支えたのが、ひとりひとりのまわりへの思いやり、暖かい心でした。視覚障害者の皆さんからの過分な
おこころざし。飲み物・お菓子など、たくさんの差し入れをしていただいたみなさん。二日間のほとんどを運転
していただいた花田さん。ケガで残念ながら参加できませんでしたが、マイクロをワゴン車に予約変更してくれた
楠原さんの機転。おかげで出費が大幅に減りました。みなさん、本当に、本当にありがとうございました。大変
お世話になりました。お疲れ様でした。
終わってみれば、今回の旅は少人数のとってもファミリーな、いい旅でした。これも裏を返せば、健常者の方の
参加が少なかったということ。みなさんいろいろ事情はあるでしょうが、6ケ月も前から日程は確定して
いたのに・・・。おかげで二日間、ガイドの方も大変だったと思います。楽しい思い出の陰に隠れた、ちょっぴり
さびしい思いです。
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