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一泊例会集合写真
 平成29年一泊例会 山口県、防府から柳井をめぐる旅
・日時 平成29年10月14日(土)〜15日(日)
・参加者 19名
(うち障がい者5名、子ども0名)
・天候 (1日目)曇り (2日目)小雨ときどき曇り
・行程 〔1日目〕  田丸さん宅 8:10→八幡IC→防府西IC
→防府天満宮参拝(昼食)10:50〜12:00
→英雲荘見学 12:15〜13:20
→三田尻御舟倉跡 13:25〜13:40
→毛利氏庭園 13:50〜14:55
→笠戸島家族旅行村 15:45〜16:35
→海上遊歩道 16:45〜17:20
→笠戸島ハイツ(泊)17:25

〔2日目〕  朝食→宿舎出発 8:00
→象鼻ケ岬ウォーキング 8:45〜9:40
→柳井白壁の街並み 10:30〜12:00
→ばさら窯(昼食) 12:15〜12:50
→陶芸体験 13:00〜13:50
→玖珂IC→八幡IC→田丸さん宅帰着 17:15
〔1日目〕
防府観光を楽しんだ後、下松市笠戸島へ


秋雨前線が日本の南にでんと居座っている中で、旅行当日を迎えました。両日ともに1日中傘マークの予報を、我々の笑顔で吹き飛ばそうと、気合を入れての(?)出発です。今回は、かつての仲間の香川さんと岡野さんも加わって、総勢19名。にぎやかで楽しい旅になりそうです。

マイクロバスが快調に高速道路を走り始め、みんなの顔見せの挨拶が終わるとさっそく旅気分。差入れのビール・チューハイ、日本酒、缶コーヒーなどに、我も我もと手が延びておりました。おかげでちょっとしたトイレ騒ぎもありましたが、これもやまぼうしの旅としては、ごくありふれた旅の添景でございます。

防府西インターを下りて、最初の目的地、防府天満宮へ。防府市中心街に近づくと、添乗員の心配は不幸にして的中、やはり車の大渋滞です。当日行われている大規模な フリーマーケットの影響です。少々イライラしながらも、なんとか防府天満宮へたどりつき、楼門をくぐり拝殿でお祈りをすませました。これまでは、まあまあ許せる。次は 春風楼から防府の街並みでも眺めよう、というつもりでした。しかしその春風楼すぐ横で、高校生が大きな紙に巨大な筆を操る書道パフォーマンスが、まさに始まる直前。 観客はどんどん集まり、混雑してきた。我々のグループがチリヂリバラバラになりそう。そんな恐れも出てきて、やむなく早々に退散することにしました。そんな我々の 肩にかかり始めたのは無情の雨。でも雨をちょっと我慢して、すぐ横のLOVE神社の碑にお願いすることは忘れませんでした。ただひとりの独身、松尾君に愛の女神は 微笑んでくれるでしょうか。それにしても我々一般観光客には、このフリーマーケットは、正直ちと迷惑ではありました。まあ昼ご飯を食べ、気を取り直して次に 向かいましょう。

騒々しい防府中心街を離れて、国指定史跡「英雲荘」へ。毛利氏が治める萩藩の公館であり、幕末には多くの志士が集まり、国事を論じたそうです。館長さんの 案内で建物内を巡り、「聞いて触れて見て」、当時の武家社会を想像し、幕末の尊皇攘夷の風が吹き荒れた社会に思いをはせるひとときとなりました。すぐ後に訪れた三田尻 御舟倉跡も、今はどこにでもある溜め池くらいにしか見えないけれど、当時は軍艦が浮かぶ舟だまりだったとか。人の世の有為転変の激しさを物語っていますね。

萩藩毛利氏を訪ねる旅は続きます。英雲荘はいわば毛利氏の実家に相当するとか。次は毛利氏の本邸に向かいます。といっても、博物館となっている本邸には寄らず、その 横の毛利氏庭園をゆっくりめぐることにします。園内に入ったとたん、日本庭園のゆかしい美しさに思わずどよめきがあがっておりました。とくにひょうたん池にかかる 石橋、バックには毛利氏本邸。この庭園を象徴するようなこの眺めは抜群で、ベンチに座り込んで、眼福にひたるひとときを過ごしました。これで防府の観光も終わりです。 今宵の宿が待つ笠戸島へ車を走らせましょう。

時刻は3時ちょっと前、宿に入るには早いですね。やまぼうしの会らしく、ちょっとした山歩きを楽しもうと、笠戸島家族旅行村へ向かいます。まずは何キロ先までもその 音が届きそうな愛の鐘を鳴らします。これで松尾君が近い将来、かわいらしい伴侶に恵まれることは間違いないでしょう。さあ、山頂の展望台をめざしスタートです。 とばかりに歩き始めはしたものの、大きな階段も何箇所もある、急な上りが待っていました。すみません、これは「ちょっとした山歩き」とはいえませんね。短時間と いえど、相当に骨のある上り道ではありました。ときどき休みながら、喘ぎつつもなんとか展望台にたどりつく。上りきったごほうびは、笠戸湾に浮かぶ小さな島と対岸の 山並み、すばらしい眺めでした。これで「沈み始めた夕日」なんてことになれば最高でしたが、そこまではいきませんでした。下りはつづら折りの道で、ルンルン気分で 歩けました。膝に不安を抱える人もいる中、この回り方は正解でしたね。正直にいうと、逆回りを予定していたんですが。

山を下りて、今度は一転、潮の香りを感じながらの海上散歩です。その名も、海上遊歩道。あまり経験できない散歩ですね。あちこちで釣人が糸をたらしていました。 聞けば、アオリイカを狙っているとか。こんな近場で魚釣りができてうらやましいですね。ふと空を見上げれば、雲間からときどき太陽が顔をのぞかせています。 夕日岬で夕日を眺める時間はありませんでしたが、今日の旅の最中、なんとか防府でちょっと降られただけですみ、みんな幸せな気分になりながら、宿へ向かいました。身体を たくさん動かして、「腹減ったあ」の声も、あちこちから聞こえました。

今日の疲れを大浴場で洗い落とし、お待ちかねの夕食。宴会場を借り切っての恒例の、やまぼうし大宴会の始まりです。会長挨拶、乾杯と定式どおり進み、まずは「腹が 減っては戦はできぬ」。宿心づくしの料理に箸を伸ばし、しばしは静かな展開です。お腹も満足した頃合いを見計らって、やまぼうし演芸大会へと移ります。先陣は 臣ちゃんの新曲、「なだ(涙)そうそう」。新曲だったとぅ、何回も聞くばってん。司会は自称、福山雅治こと、楠原さん。いつもながらの名調子で、歌う人も 気分も乗ったことでしょう。もちろん、それを聞く人も。それにしても、やまぼうしには芸達者がそろっていますね。中には、ちょっと騒々しいのや伴奏と歌が合わない 人がいましたが、これもご愛嬌。後が歌いやすかったでしょ。みんなの熱演に聞き惚れるうちに、時刻はいつの間にか9時が近い。締めということで、山男・山女の 梅原さんと井上さんに、山の会らしく「坊がつる讃歌」をお願いしました。それが自然発生的に、みんなが前に立って、肩を組んでの大合唱となりました。こんな フィナーレもすばらしいですね。

さて部屋に戻り、呑み助どもが集まっての恒例の二次会。差入れの焼酎に日本酒、つまみもたくさん。みなさん、差し入れありがとうございました。かくして、飲むほどに 酔うほどに、話題は四方八方に飛び回り、まとまることを知らず。こんな中、来年の旅行は「来年は九重に行きたい」という希望があり、いろいろ話した結果、その線で 検討を進めることになりました。
〔2日目〕
光から柳井へ、さらに旅は東へ続きます


二日目の朝は静かに明けました。さっそく朝風呂を楽しんだ方もいたようですが、まずは腹ごしらえから。朝食はバイキング形式です。みなさん、自分好みの料理を 選んで、腹いっぱい食べていたようです。心配なのは空模様。夜半から降りだした雨は、強くはないものの降り続いています。天気予報は今日も1日中、雨、雨、雨。 うーん。雨と仲よくつきあいながら、旅を続けるしかなさそうです。

問題なのは、最初に行く象鼻ケ岬のトレッキングです。ルートのスタートが山道歩きで、レインコートを着たとしても、足まわりが濡れたり汚れたりしそう。後の旅を そんな状態で続けるのは、うっとうしかろうとういうことで、ルート前半の、天橋立ならぬ周防橋立を展望台から遠望することは、涙を飲んで断念しました。

さて光・室積公園でマイクロバスを降りると、やや強い雨が頬を打ちます。レインコートや傘など、思い思いの雨支度を整え、岬の突端まで行って戻るウォーキングの スタートです。雨は強くなったり弱くなったり、ときどき止んだり。道は舗装されているし、幸い雨もあまり気になりませんでした。海岸線に出ると、傘がさせない ほどではないものの、やや風が強い。そんなところで後ろを振り返り、大きな岩が目立つ山を見上げます。つまり、山上から周防橋立を眺めるのと、逆方向に見ているという ことですが、そんなのなんのおもしろみもないですね。少し進むと、幕末、外国船からわが国を守るために、海岸線に作られた砲台の跡(室積台場)がありました。今は 石積みのみですが、ここにも幕末の歴史の面影が残っているんですね。岬の先端に弘法大師像の立つ大師堂があり、みんなでお参りしてから駐車場を目ざしました。 約1時間のウォーキングとなりましたが、いい運動でしたね。

旅の最後の目的地柳井に着き、マイクロバスを駐車場に入れようとして一騒動が勃発。車高制限で駐車場に入れない。柳井観光のbPスポット、「白壁の街並み」のすぐ 横の、それも市営の駐車場にして、そんなのあり???四の五の文句を言っても始まらない。観光案内図を頼りに、観光バスも停められる駐車場を探します。地理不案内の ため、まるで運転技能競技会のような細道走行を強いることになってしまいました。駐車場に行き着いて思わず歓声。古野さん、すいませーん。でもさすがの運転技術ですね。駐車料金が 無料というのが、僅かながらの技能優秀者の賞金となりました。

気を取り直して、江戸時代の造りの商家が続く白壁の街をぶらり散歩といきましょう。まずすぐ近くのしらかべ学遊館へ。昔なつかしいコタツや竿秤などの生活用品、 道具類がたくさん並んでおりました。思わず幼い日々を思い出した方もいらっしゃるかもしれませんね。

続いて甘露醤油資料館「佐川醤油蔵」へ。甘露醤油は二重仕込みという製法で作られた醤油で、柳井の特産品です。ここでは醤油作りに使われる道具などを見学できました。 甘露醤油・ドレッシング類・ふりかけ等も売っていました。マイクロバスの中での井上さんの甘露醤油礼賛が効いたのが、多くの方がお土産にと、買い求めていました。 そんないきさつを、我々の応対に忙しいご主人に聞こえるように大きな声で話していたら、いってみるもんですねえ。ごはんのお供、ふりかけをおまけしてもらいました。 マイクロバス内でのジャンケン大会で何名かの方が恩恵にあずかりましたね。

次に立ち寄った街並み資料館は、明治時代終わり頃の銀行の建物を使っています。2階に上る急な階段は、上るたびにキュッと音がして、それが趣があるそうで。その 2階は、その昔大晦日の紅白歌合戦の常連でもあった柳井出身の松島詩子さんの記念館となっています。愛用のドレスやレコード、写真などが多数展示されていました。 70台後半の私でさえ、その名前やマロニエの木陰などの歌のタイトルがぼんやり浮かぶ程度でしたが、館内に流れていた彼女の伸びやかな歌声は、「正統派」ということを 感じさせるものでした。

柳井の地名の元となったという湘江庵にも寄っていかなくては。ここの柳の木の下の井戸から湧き出る清水を飲むと美人になれる言い伝えがあるそうです。「もう今さら」と いいつつも、多くの方がやっぱりおいしそうに水を飲んでいましたね。いくつになっても願うことはいっしょですよねえ。男性軍も不老長寿を願ってか喉をうるおして いましたが、そんな言い伝えはないような気がしますが。

わあわあ騒ぎながら白壁の街をぶらついているうちにちょうど昼時となりました。ばさら窯に急ぎましょう。

我々の一泊の旅の二日目の昼食は、この何年かその土地らしい料理を味わうことにしています。今年は柳井の郷土料理の茶がゆか、自然薯栽培発祥の地、柳井らしく 五穀めしとろろのいずれかを味わってもらうことにしました。日ごろ食べている料理とは違い、低カロリー、低脂肪のヘルシー料理でしたが、みなさんいかがでしたか。 たまにはこんな食事もいいかもしれませんね。

昼食が終わったら、建物内の陶芸工房へ。希望の方がお皿や湯飲みなどの陶器作りに挑戦しました。どなたも初めての体験に四苦八苦していました。でも大丈夫。相手は粘土ですから、 気にいらなかったら、また最初からこねたらいいんですから。かくするうちに、世界にふたつとない陶器ができあがりました。この湯飲みで焼酎のお湯割りでも飲むと、 さぞかしおいしいことでしょう。思わず飲みすぎて、なんてことにならないでくださいね。焼きあがった皆さんの作品は、一括して送ってもらいます。12月の餅つきの ときにはお渡しできるでしょう。みなさん、お楽しみに。

併設というか、本館というべきか、敷地内のあさひ製菓に立ち寄って、買い足りないおみやげを買っていきましょう。全部調達できたところで、一路、直方を めざします。

雨に好かれた一泊二日の旅でしたが、みなさんいかがでしたか。予定の行程をほぼこなすことができたし、終わってみれば、記憶に残る旅になったともいえそうです。心残りが あるとすれば、象鼻ケ岬の展望台から周防の橋立をみなさんに眺めてもらえなかったことですね。でもトラブルひとつなく、みんな笑顔で直方に帰りつけたことが 一番です。
みなさん、二日間の旅、お疲れ様でした。また二日間、安全運転でわれわれを運んでくださった古野さん、花田さん。大変ありがとうございました。鬼が笑うかも しれませんが、また来年もよろしくお願いします。ふつつかな添乗員に、終始積極的に協力してくださったみなさんに、心から感謝しています。またみんなで楽しい旅を しましょう!!

長い旅行記になってしまいましたが、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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防府天満宮、手水舎でまず身を清めて 思い思いに拝殿に向かい参拝 LOVE神社の碑でいい出会いを願う
英雲荘で館長さんの説明を聞く 往時の英雲荘のジオラマを前に 公卿も逗留したという格式ある部屋で
英雲荘の玄関棟の前で 藩主の舟が停泊していた御舟倉跡 萩藩主毛利氏の本邸をバックに
本邸前の平庭をそぞろ歩き お庭はもう紅葉が始まっていました ベンチに座り絶景を楽しむひととき
愛の鐘が響く笠戸島家族旅行村 山頂の展望台までしばしの山歩きです 急な上り階段が続き息があがりました
がんばれ、展望台はすぐそこです 笠戸湾をバックに、にっこりと おしゃべりもはずむ緩やかな下り
造船の島らしくスクリューと錨とともに 海の上の散歩とは珍しい体験ですね イカ釣りの人たちを眺めています
潮の香りを感じながらはずむ会話 こんな夕日を拝むことができました さあビールでも一杯いかがですか
そろそろ焼酎の準備が始まりました 己が名調子に酔いつつ歌っています 今年も福山雅治さん?の司会でした
軽やかな歌声が気持ちよかったです 眠くても歌うときは大きな声がでます 肩を組み、坊かつる讃歌の大合唱
談論風発、笠戸島の夜は更けて 雨具に身を固めての岬めぐりです 幕末の海岸線を守った砲台跡です
今は石積みだけ残る室積台場 灯台のテッペンに登りたかったけど 大師堂参りには不似合い?この服装
お堂の前で雨宿りがてら、パチリ さあ駐車場まで急ぎましょう 古い民具等が陳列された白壁学遊館
見てさわってちょっと昔を思い出し 金魚ちょうちん揺れる白壁の街並み 階段を上り佐川醤油蔵を見学します
宣伝が効いて甘露醤油が大売れ 松島詩子ゆかりの品々を見学しました 女性はいつまでも美しくありたいよね
湘江庵の名水はおいしかったですか ばさら窯で柳井の郷土料理を楽しむ 一心不乱に焼物作りに挑戦中です
このグイ飲みで早く焼酎が飲みたいよ かわいいカエルの置物もできました もうここでしかお土産は買えませんよ
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