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山田緑地集合写真
山田緑地自然観察
・日時 令和元年 9月15日
・参加者 17名
(うち障がい者6名、子ども0名)
・天候 晴れ
・コース 直方・国土交通省下駐車場発 8:20 → 北九州都市高速経由 →
山田緑地 9:10 → 園内自然観察 9:30〜12:10 → 
昼食および自由時間 〜13:30) → 山田緑地出発 13:30 → 直方
九重の一泊の旅を楽しんで以来、ほぼ4ヶ月ぶりの例会となりました。あの時は気持ちのよい初夏の風が吹いていました。今回は涼しい初秋の風が・・・と書きたい ところですが、まだまだ残暑がきびしい毎日が続きますね。

そんな中、集合場所の直方河川敷駐車場にみんなが集まってきました・・・が、どなたも大苦戦したようで。工事のため入口が様変わりしていてわからず、行き過ぎて、 Uターンして、なんとかたどりついた、というところでした。「もっと親切な、入口案内を掲示してくださいよ」。

山田緑地を訪れるのは今回で5回目ですが、前回が平成22年ですから、実に9年ぶりということになります。すいぶん間が空いてしまいました。

今回の例会には2名の方が初参加されました。おひとりは三浦さんの紹介で参加された、八幡西区にお住まいの視覚障害者(弱視)の開原さんで、もうお一方は直方市の石橋さんでこちらは 健常者の方です。どちらも登山がお好きなようですので、これからも我々といっしょに、山歩きを楽しんでいただけたらと思います。さっそく正式入会の申し込みも いただきました。

お二人の紹介を含めた顔合わせをすませたら、初秋の山田緑地を体感すべく、さっそく出発しました。といいましても、我々では知識足らずですので、ボランティアの方に 案内をお願いしました。園内を歩きながら、草花や樹木の説明を受けながら、触れたり、香りをかいだり、聞こえてくる野鳥の声に耳をすましたり。山田緑地の自然を 存分に楽しむことができました。みなさん、説明いただいた話のうち、どれだけ覚えていますか?思い出すだけ、ちょっと書いてみましょう。

スタートは、集合写真のバックにいっしょに写ったヤマボウシの木です。この木は残念ながら結実していませんでしたが、ヤマボウシの実がおいしいことは多くの人が知って います。このヤマボウシの実を焼酎ビンの中に入れておくと、焼酎が赤く色がついておいしくなるそうです。焼酎好きの方、お試しあれ。

園内では秋の七草のひとつ、オミナエシの黄色い花が満開でした。ところで秋の七草の名前って知っていますか?覚え方といっしょにお教えしましょう。「お好きな服は」です。 「オスキナフクハ」の一文字ずつで、オ(オミナエシ、女郎花)ス(ススキ)キ(キキョウ、桔梗)ナ(ナデシコ、撫子)フ(フジバカマ、藤袴)ク(クズ、葛) ハ(ハギ、萩)で覚えましょう。そういえば、フジバカマの小さな花に触れて、実感もしてもらいました。

ニッコウキスゲに似たノカンゾウの黄色い花も咲いていました。案内の方が特別に、花びらを1枚ちぎってきて、それを小さく分けて何人かに味見させてくださいました。 甘かったそうです。食用にもなるそうですが、山田緑地のノカンゾウはあくまでも観賞用ですから、絶対に花を摘んではいけませんよ。

エゴノキもありました。この木の実をすりつぶして川に流すと、魚がしびれて浮き上がってくるので、かつてはそんな漁もされていました。会員にもそんな経験をした人も いたようです。今は法律で禁止されているらしい。このようにこの実は毒性があるので食べたらいけませんと、説明を受けましたが、昔、食べたことがあるという人も いました。

以上がすべてではありませんが、こんな説明をしていただきながらゆっくり歩いて、森のゲートに着きました。ここからは、「やまぼうしの会」らしく、山道歩きが 始まります。コースの名前は、「やまももコース」と名づけられています。

最初はゆるやかな上りでしたが、すぐ階段の上りがこれでもかと続きます。段差そのものはそれほど大きくありませんが、勾配は相当にきつい。みんな頑張って登ります。ところどころで 休憩も取りましたが、うしろの方の方は、追いついたらすぐに出発という形になってしまいましたね。案内時間が2時間ということになっていましたので、こういうことに なってしまいました。

最高地点について少し長めの休憩です。少しは元気も回復したところで、下山を開始しました。下りがまた、長い長い急な下り階段が続きました。これを逆方向に登ってきたら、 それこそ、「地獄の上り階段」というところだったでしょう。息を切らしながらも、森のゲートに戻ってきた皆さんの感想は、「きつかったけど、いい汗をかいて気持ちよい」 といったところでした。膝などに不安を抱えていた方もおられましたが、問題はなかったようです。

歩き疲れた私たちに自然からの甘いものの「おもてなし」。案内の方がイヌビワの実を教えて下さいました。ぶどうのような青い小さな実を、たくさんはありませんでしたが、 皆さん、口に入れていました。甘かったですね。この木、「ビワ」の名がついていますが、「いちじく」の仲間のようです。この甘さで元気回復?して、出発した 森の家に帰ってきました。時刻は12時を過ぎていました。さあ昼食の時間です。

園内は満員とはいえないもののそれなりに混んでいました。休憩室が満室で、この炎天下を外で昼食ではと危惧していました。しかし幸いそれは杞憂でした。森の家の中の テーブル席が空いていたので、思い思いの席に座り、冷房がきいた中で弁当を開きました。

会から用意したのは、園内は火気厳禁ということで、暑い季節らしく冷奴です。ミョウガと小ネギの薬味もきいて、冷たくおいしかったです。食後は、デザートのどら焼きに 熱いコーヒー。満足、満足の昼食タイムとなりました。帰りの出発の時間までは、館内の展示物を見てまわったり、ちょうど開かれていた地元の農産物などを販売する サンデーマーケットで買い物を楽しんだりと、自由に過ごしました。さすがに屋外でぶらぶら過ごす、という方はいませんでしたね。

時刻が13時30分になったところで、久しぶりの山田緑地と、おいとますることにしました。終わってみれば、いろいろ面白いことを教えていただいたし、ちょっとアゴを 出したけど山歩きもできたし、いい例会だったと思います。

今月の例会報告は以上として、来月の例会予定の関の山についてのお知らせです。例会翌日の9月16日、図師さんが関の山に登ったそうです。その感想として、「最近の 豪雨の影響か、もともと歩きづらかった5合目までのガレ場がなお激しくなり、視覚障害者の方たちと登るには危険が伴うのではないか」という情報をいただきました。 下見に行き、なお決行をめざすかどうか、会長とも相談した結果、この情報を重く受け止め、他の山に登ることにしました。

その山は日王山です。3年前、那須さんが暑さで体調不良となり、山頂制覇組と待機組に分かれたあの山です。あのときは暑さ厳しい夏の盛り。今回は深まり行く秋の中の 再訪ですから大丈夫でしょう。下見にも行きましたが、台風による強風のためか山道に枯れ枝の散乱が目立ちましたが(少しばかりきれいにしてきました)、問題ないと 思います。ただし、上り始めの急登のあと、山頂までの稜線歩きも、ロープ場もあるアップダウンが続き、けっこうな急坂もあります。200mちょっとの低山ですが、 標高以上に、ちょっと骨のある山といえます。ただ、距離的には短いですから、ゆっくり、休憩もしばしば入れながら登りましょう。
新加入のお二人も入って顔合わせ 案内ボランティアの方の自己紹介 ヤマボウシの実を探したが無かった
フジバカマの小さな花に触れてみる ノカンゾウの花びらをちょっぴり味見 触れて実感、中空の空木うつぎの枝
ヤマモモコースの急な上りが始まる 飴でもなめてちょっと休憩 長くきつい坂を登りきりハイポーズ
薬味も入れて冷奴の出来上がり 涼しい中でおいしい昼食です 新加入のお二人も仲良く一緒に
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